BABYBOOTHー赤ちゃんのいる暮らしー

仕事、子育て、家事、雑事。

ただ、話を聞いてあげる。それも、全くの他人であることが重要。

BABYBOOTHでは、妊娠中に予約を入れてくれる人と、出産後に連絡をくれる人の割合は、6対4ぐらいで、前者のほうが多い。

生まれてから連絡してくれる人の多くは、前からチェックしてたけどどうしようか迷ってるうちに出産して、もう新生児期すぎちゃうし、やっぱり撮りたい!って連絡をくれる。

中には撮影予約したけど、やっぱりやめます、やっぱり撮りたいです、というのを数回やり取りしたお客さんもいた。

赤ちゃんのお世話もちゃんとできてないのに写真なんかとってる場合じゃない!というのと、でも今しか撮れない!というのとが交互に襲いかかってきて、混乱している感じが、めちゃくちゃ理解できるので、そういう時にはただ話を聞いてあげるようにしている。

また、訪問日を決めるために電話したら、そのまま育児相談になっているというケースもあって、そういう時は話の内容を聞いて、折り返し助産師さんから連絡を入れてもらったりもしている。

 

相談するところが無いのかな?そう思うだろうか。
実際は出産後、まったくの一人で過ごす人と言うのは本当に稀だ。大抵は、家族や産院などのサポートを受けながら産褥期を過ごす。

ただ、気楽に相談というのがなかなか難しいのだ。

家族は、近すぎて意見の衝突が起こることが多い。あるいは、お世話になっているという気持ちから、遠慮も生まれる。そしてジェネレーションギャップも起きやすい。
産院へ連絡するということも、「こんなつまらないこと聞いてもいいのかな」「病院は忙しいからな」と変に気後れしたりしてしまう。
私は電話がとても苦手なので、出産後電話で相談するということ自体、ハードルが高かった。

 その人の生活に全く関係のない、第3者であることが、実は話を聞く上でとても重要なんじゃないかと思う。
何を言っても、大丈夫。そう思ってなんでも言える。なぜならば、その後の関係に配慮する必要もなく、遠慮することもなく、どう思われるだろうと苦慮する必要も無いから。

私にとってBABYBOOTHは産後ケアのサービスという意味合いがとても大きい。産後のママたちの不安を少しでも取り除いてあげたい、一瞬でもいいから力を抜いて安心してほしい、そう思っている。
出産を終えて、慣れない育児に緊張している日々に「今のままで大丈夫だよ」「がんばっていますね」と、味方になって寄り添ってあげたいなと思う。

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