BABYBOOTHー赤ちゃんのいる暮らしー

仕事、子育て、家事、雑事。

好きなことを仕事にしていいものか

どんな仕事を選ぼうと、どういう基準で選ぼうと、それは人それぞれの考え方があるので、全然他人がとやかくいう筋合いは無い。

なので、これは私の個人的なはなしです。

 

私は、仕事って一日の大半の部分(少なくとも3分の1程度)を占めるものだから、どうせだったら、好きなことを仕事にしたほうが面白いやん、と思っている。


小さな頃によく聞かれる「大きくなったら何になりたい?」という質問。
その答えをずっと探していたようなこども時代だったように思う。

 

そして、上のような考え(どうせだったら好きなことを仕事にしたい)と思ったきっかけがもう一つある。
それは、父親が比較的早くに死んだことだ。

私の父は、私が22歳の大学生の時に、50歳で死んだ。癌だった。
しかも、入院から亡くなるまでの期間がわずか10日。つまりは、死ぬ10日前までは普通に会社に通って仕事をしていたのだ。

父の口癖は「太く、短く!」だったのだが、その言葉通り、病院で管につながれることもなく、おむつの交換を嫁にさせることもなく、あっという間に死んだ。

そんな父の生き様(死に様)をみて、強烈に思ったことが、「人間って、あっという間に死ぬんだな」ということだった。

明日死ぬかもしれないのに、くだらないと思いながら仕事したり、嫌な人と付き合ったりしている暇はないんじゃないか、と思った。

かくして、就職活動真っ最中だった私は、リクルートスーツを脱ぎ捨て(というか、そもそもリクルートスーツなんて買ってなかったんだけど)、会社説明会に行くのをやめて、かわりに日々動物園行ったり、水族館行ったり、外国行ったりしてひたすら写真を撮り続けた。卒業時には「カメラマンで食っていく」と決めて就職もしなかった。で、今に至る。

 

今も写真を撮る仕事ができているのは、もう、ほんとにありがたい上に、奇跡なんじゃないかという気すらしている。もちろん、そうなるように自分で選んできたんだけれど、自分で選んだ結果、思い描く未来からやむを得ず外れていく人もいる。

 

それなりに大変なことも多いけど、やっぱり私は「好きなことを仕事にする」っていう選択は、自分の生き方にあっていると思っている。

まあ、私の場合は、ということなんですがね。