BABYBOOTHー赤ちゃんのいる暮らしー

仕事、子育て、家事、雑事。

はじまりの話2

赤ちゃんの体重が増えていない。

この言葉の破壊力を知る人はどれぐらいいるだろうか。
多分、出産経験者は、わかってくれるんだと思う。実際、この話をママ達にすると、「あーわかるわかる。私の場合はね・・・・」とそこから色んな産後あるある話が繰り広げられる。

 

そう、子供を産んで初めての体験というものをたくさんするのだ。大人になったし、大抵のことは知ってる(つもり)だし、経験した(つもり)と思っていても、まだまだこんなにわからんことがある。それが出産というのではなかろうか。

 

そして、体重増えてないという、衝撃の一言を食らって以降、私は毎日泣いて過ごした。こんなダメなママでごめんねと。それも、今振り返るとホルモンの仕業(こればっかり)なのですが、当時は本当にしんどかったし大変だったのだ。

 

新生児訪問という制度もあるが、うちに保健師さんが来たのは産後1ヶ月半の時。ちょっと遅いのだ。
そして、自分はカメラマンでありながら、その頃の赤ちゃんの写真というのがほとんど残っていない。

出産を経験したものの、新生児写真なんてますます撮れる気がしなくなった。私だったら出産直後の母親のもとに、カメラマン一人が来て、赤ちゃんをこねくり回してポーズをつけたりしたら、絶対いやだ!と思ったからだ(実際にはこねくり回しませんよ)

時は流れ、なんとかかんとか、長男も大きくなり、次男も生まれて、もはや赤ちゃんだった頃が懐かしくなってきた時、次男を取り上げてくれた助産師さんとばったり再会する。

それが、BABYBOOTH助産師チーフの小山さんだ。

小山さんはその頃ちょうど独立しようと考えていた時で、一度事務所でいろいろとお話しましょうということになった。
そして、子供の話や近況報告の中で、こんな話をしてくれた。

「今、委託を受けて新生児訪問に行っているけれども、ママたちが出産後、母子手帳に挟んであるはがきを出して、それが保健所に届いて、そこから私たちに話が来て、ママに訪問日を確認して、実際に訪問、ってなるとね、もう2ヶ月3ヶ月たってるのよね。一番訪問が必要な、退院してから1ヶ月健診までの間のママのところへの支援が足りてないのよ」

 

その話を聞いたあと、私は閃いた。
助産師とカメラマンが新生児期の赤ちゃんを一緒に訪問したらいいんじゃないか!と。その時、私は珍しく熱を出して寝込んでいたのだが、高熱にうなされながら、天からの啓示を受け取ったのだ。

 

そして、サービス開始に向けて怒涛の日々が始まった。
同じ会社のメンバーもついてこれない速さで、サービス内容やら小物やら細かいことから大きなことまでをまとめて、3ヶ月後には、BABYBOOTHとして、サービスを世に送り出した。

それが、BABYBOOTHのはじまりの話だ。