BABYBOOTHー赤ちゃんのいる暮らしー

仕事、子育て、家事、雑事。

はじまりの話

BABYBOOTHがどうやってできたのか。
寄り道だらけの話を書いてみます。

 

私は、高校生の頃になんとなくカメラマンっていいなあーと思い始め、大学を卒業するときには、「これで食べていく!」と決めた。
そして、アシスタントとかフリーランスとかを経つつ、今も写真の仕事をやれている。ありがたい。ほんとにありがたいはなしです。

 

私が初めて新生児写真を見たのは、結婚する前か、した直後ぐらいだったように思う。
海外の写真家のサイトを見ていてたどり着いたその写真は、本当に衝撃的な可愛さだった。なんだこれは!今まで見たことのない写真!被写体!生まれたての赤ん坊ってこんなんなのか!!と。

衝撃的なニューボーンフォトとの出会いをするも、その頃の私にそれが「撮れる」なんてまったく思いもしなかった。
新生児、未知。

 

自分の子供が生まれるまで、おむつすら替えたことがない、もっと言うと、新生児を抱っこした経験が無い。周りで出産した人がいなかったわけではないけれど、そういう場合は、たいてい、出産後1ヶ月以上経って落ち着いてから会いに行ったりするのが常だろう。そして、寝ている赤ちゃんを見て、「かわいいねーちいさいねー」といった感想を述べ、オムツ替えや授乳のシーンでは、そっとよそに視線を外して気遣いを見せる。

そんなもんじゃないだろうか。

なので、自分の子供が生まれて初めて「赤ちゃん」を知ることになる。

初めての妊娠・出産。そして、未知との遭遇の連続の中、様々な自分の体と心の変化に出会っていく。そして、2人産んでようやくその正体が「ホルモン」のせいだ、と気づくのだけれど、もちろん、そんなこと知ないうちは大変。(知ってからも大変なんだけど)

 

私は長男を産んで、自宅に帰ったあと、実母や義理母、さらには妹までも動員して、最初の1ヶ月を過ごした。「産後の養生が大事」「ここで無理をすると更年期につらい」「1ヶ月は家から出ないで自宅でゆっくり過ごす」これらの言われた言葉を、1つずつ守り、家からは一歩も出ず、毎日赤ちゃんのお世話をしながら過ごしていた。そして、1ヶ月健診の日。
ようやく外に出れる!赤ちゃんと一緒にお出かけできる!さあ、どれだけ大きくなったかな?楽しみ!と、ルンルンしながら産院へ行った。

そして、こう言われた。

「体重、増えてないよ」

 

(つづく)